雨上がりの朝、まだ水気を残した舗装の上に、銀色の塊がそっと滑り込んできました。

……と書けば、車好きの方ならもうお分かりでしょう。
そう、日産 GT-R R35(アルティメイトメタルシルバー / Premium Edition)。今週、創挙自動車にこの「日本最後のスーパーカー」が一台、入庫しました。
中古車を探す
厳選された良質中古車を常時100台以上取り揃え。全車保証付き・納車前整備済みで安心です。
R35とは何者か — 18年を駆け抜けた「ゴジラ」
R35 GT-Rが世に出たのは2007年。デビューから実に19年が経ちました。
普通の車なら2世代前の話で、もう博物館行きの語感ですが——R35は違います。日産は毎年マイナーチェンジを重ねながら生産を継続し、2025年8月26日、栃木工場でラインオフした最後の1台(Premium edition T-spec/ミッドナイトパープル)をもって、18年・約4万8千台の歴史に幕を下ろしました。本記事の個体は2017年式以降のいわゆる「後期型」で、Vモーション・グリル、改良された8インチ純正ナビ、再設計された内装を備えた成熟した世代です。

海外では今も「Godzilla」と呼ばれ、ポルシェ911 Turboやアウディ R8と同じ土俵で語られます。にもかかわらず日本国内では「ニッチな職人芸の車」という扱い……。この温度差こそが、日本の中古GT-R市場を世界中の愛好家にとっての金鉱たらしめている理由です。生産が終了した今、「程度の良い日本仕様の現車」は、世界中で奪い合いの局面に入りつつあります。
アルティメイトメタルシルバー — ただの「シルバー」ではない
このボディに「ただの銀色」はありません。
アルティメイトメタルシルバー(Ultimate Metal Silver, カラーコード KAB)は、日産が手塗りで仕上げる特別塗装色。1台あたり数十万円〜の追加コストがかかり、塗装には熟練の職人が複数日かけて層を重ねます。雨に濡れた今日の佇まい——光の角度で銀から鉛、鉛から白へと表情を変える深さは、写真ではなかなか伝わりません。


ぜひ現車でご覧ください。
心臓は「人の手」で組まれる — 匠(Takumi)制度
R35のボンネットを開けると、目を引くのが赤いインテークマニホールド。VR38DETT——3.8L V6 ツインターボ、馬力は仕様によって570〜600PS。

この心臓には、量産車では考えられないルールが課されていました。1基1基、たった1人の認定マイスター(匠)が、専用クリーンルームで手組みする——という鉄則です。組み上がったエンジンには、その匠の名を刻んだプレートが取り付けられます。R35の生産が終了した今、新たに「匠の手で組まれたVR38DETT」が世に出ることはありません。
本車のプレートには、こう刻まれていました。

Handbuilt by 匠 — Hiroyuki Ichikawa(市川 博之)
横浜にある日産の工場で、わずか数名しか務まらなかった「匠」の一人が組み上げた個体——その事実そのものが、これからは年々希少な意味を帯びていきます。GT-Rオーナーの間では、自分のエンジンを組んだ匠の名前を諳んじているのが半ば常識——車を買うというより、職人の作品を買うという感覚に近いかもしれません。
走る・止まる・曲がる — それぞれ世界トップ級
- 駆動:ATTESA E-TS(電子制御アクティブ4WD)。スリップを検知してミリ秒単位で前後トルクを最適配分。雨の日でも「アクセルを踏める」体感はR35ならでは。
- ブレーキ:ブレンボ製大型キャリパー(フロント6ピストン、オレンジ仕上げ)+大径ローター。500PS級の暴力を制動側で受け止める専用設計。
- ホイール:純正20インチRAYS鍛造、ダンロップ SP SPORT MAXX GT600(GT-R専用銘柄)。
- 空力:純正リアスポイラー、フロント・サイド・リアの専用ディフューザー。CD値0.26の低空気抵抗と、高速域でのダウンフォースを両立。
- マフラー:左右4本出しのチタン製テールパイプ。



インテリア — 戦闘機のコックピット
ドアを開けると、ブラックレザー+アルカンタラの専用シート。中央には大型の8インチタッチパネルナビ、その下にR35特有の縦並びスイッチ。トランスミッションは6速デュアルクラッチDCT、ステアリングには本革にGT-Rロゴが鎮座します。


シフト周辺・センタートンネルにはアルカンタラがあしらわれ、手のひらに伝わる質感で「これは普通の車ではない」と一瞬で分かる仕上がり。後席は補助席扱いの2+2レイアウトで、子どもか短時間の同乗者なら座れる広さがあります。
なぜ「日本仕様」が世界一の状態なのか
GT-Rオーナーの世界には共通認識があります——「同じ年式なら、日本仕様が一番状態が良い」。理由は単純で:
- 日本の道路は綺麗で塩害も少ない
- 駐車場文化=屋根付き保管が前提
- 車検制度で2年に一度の整備強制
- そして何より、日本のオーナーは「乗らない」(笑)
実際、本車の走行距離・整備履歴・内装状態は、20代のオーナーがサーキットで攻めた米国・欧州個体とは別格です。新車供給が完全に止まった2026年現在、輸出を視野に入れる中国・オーストラリア・ASEANの愛好家からの問い合わせはむしろ加速しており、「日本に在庫があるうち」が事実上のラストチャンスになりつつあります。

創挙自動車で現車確認できます

このR35 GT-Rは、埼玉県八潮市の創挙自動車店舗にて現車展示中です。
- 店頭でのチェック:ボンネットを開けて匠プレートを確認、エンジン始動音、内装の状態、すべて目で見て耳で聞いてください
- 試乗:応相談(オーナー責任の都合上、原則として購入意思のある方限定)
- 整備履歴:すべて公開
- オートローン:頭金・月々のシミュレーション可能
- 下取り:現車をお持ちの方は無料査定
- 輸出サポート:海外向け輸出にも対応(中国・オーストラリア・ASEAN等)
お気軽にお問い合わせください
購入・売却・車検・レンタルなど、お車に関するご質問は何でもお気軽にどうぞ。
まとめ — 「日本にいるうちに」
R35 GT-Rは、人類が内燃機関に投じた最後の本気の一つでした。2025年8月の生産終了をもって、もう新車として世に出ることはありません。日産CEOのイヴァン・エスピノーサ氏は後継となるR36の登場を明言していますが、ハイブリッドか完全電動かを含め仕様は未確定で、登場までには数年のブランクが見込まれています。「人の手で組んだV6ツインターボ」というロマンは、R35で終わります。
匠制度のエンジン、手塗りの特別塗装、日本仕様の状態の良さ——この3つが揃った1台に出会える機会は、年々少なくなっています。
気になった方はぜひお早めにご連絡ください。

よくあるご質問
Q. R35 GT-Rは今でも新車で買えますか?
A. いいえ。2025年8月26日、栃木工場での最後の1台ラインオフをもってR35の生産は完全に終了しました(18年・約4万8千台で生涯)。Nismoや特別仕様(Premium edition T-spec、Track edition engineered by NISMO 等)を含め新車での新規入手はできず、現在の入手手段は中古市場のみとなっています。
Q. エンジンを組んだ「匠(Takumi)」って何ですか?
A. 日産が認定する熟練エンジン組立技能者のことで、新車生産期は数名のみが担当していました。GT-Rは1基ずつ匠1人が専用クリーンルームで手組みし、エンジンに名前入りプレートが取り付けられます。R35の生産終了に伴い、匠の手による新規VR38DETTは世に出なくなりました(既存個体のオーバーホール対応は別)。
Q. R35のメンテナンスは特殊ですか?
A. はい。専用ATF、トランスミッションの学習リセット、専用ホイールアライメント計測など、対応工場が限られます。創挙自動車では入庫後の整備計画もご相談いただけます。
Q. 試乗できますか?
A. 原則として購入意思のあるお客様に限り、店頭スタッフ同乗のもと可能です。事前予約をお願いします。
Q. オートローンは組めますか?
A. 提携ローン会社をご利用いただけます。頭金・月々のシミュレーションを店頭で即座に出せます。
无话可说,只是看看